きむら あきらこのセミナー開催情報

個人事業を18年やってきた私が感じている、本には載っていない法人化のメリット2つ

小さな企業のお節介焼きおっかさんでありたいと思っています。税理士のきむら あきらこ(@kimutax)です。

法人(会社)化のメリットについて、ネットや本には色々と書かれています。

きむら

税務や信用のメリットがよく言われていることですが、個人事業を長年続けている私が感じる、あまり言われていない法人のメリットを、2つお話しします。

はじめに

法人(会社)と個人、事業をするのに、どっちがいいの?

と、しばしば尋ねられます。

事業をしていく上で、いずれぶちあたる「法人(会社)がいいか、個人のままがいいか」。これは「もうけが○○万円を超えたら法人のほうがいいよ」と単純化できない部分があるというのが私の考えです。

なぜなら、メリット(デメリット)は多種多様です。事業の規模・特性・経営者の資質や価値観にも関わることなので一概には言えませんし、法人と個人事業、どちらにも一長一短はあります。

だからこそ、個人で仕事をしている人は、「法人化すると何がメリット・デメリットなのか」を、幅広く知っておく必要があります。

そこで、18年間個人事業をやっている私が実感する、起業の本にもあまり載っていない「法人って、いいなぁ」と思えることを、2つお話ししたいと思います。

法人の良いところ1:納税スケジュールが簡素

法人で事業をするメリットというと、

  1. 社会的信用が高い
  2. 給与等による所得の分散が比較的容易
  3. 青色欠損金の繰越期間が長い 等々

が挙げられますが、私が個人事業を長年してきて「法人って、いいなぁ…」と感じるのが、まず、納税スケジュールが簡素なことです。

法人だと、決算の際にまとめて国税(法人税)・地方税(法人住民税事業税)・消費税等を納税します。この他に中間申告がありますが、法人の場合「決算を組んで儲けた分から税金を払う」という実感が得やすいです。

一方、個人事業の場合、実際に儲けた時期と納税の時期にかなりズレがあります。

「3月の確定申告で所得税と消費税を納付して、6月と8月と10月と翌年1月に住民税の納付があって…その合間に8月と11月に事業税を納付」

と、申告後の納税が分散しています。2017年の儲け(所得)に対する税金を、2019年1月までだらだらと納付するわけです。なんだか、年中税金を払っているような感覚です。

むこう1年間、自分がトータルでどれだけ納税するのかしっかり把握しておかないと、次の年に業績が落ちこんだ時などは、納税の資金繰りに苦労することになりかねません。

納税スケジュールが簡素だと、経理や資金繰りの管理もシンプルになるので、そこがいいんですよね。

きむら

税理士として打合せをしていても、個人事業の方ほうが重税感を感じていることが多いように思います。それは累進課税のせいだけではなく、この納税スケジュールにも一因があるように思います。

法人の良いところ2:本人以外の人に動いてもらいやすい

私が感じている法人のメリット、2つ目は、本人(代表者)以外の人に動いてもらいやすいこと。

個人事業の場合は、口座開設にしろ契約ごとにしろ、原則、本人が動かなくてはなりません。

私が2000年に独立開業したときは、母に事務所の銀行口座の開設をお願いしました。が、今はこんなことは不可能。ひと昔前は、委任状を持っていけば他人でも対応してもらえたことも多かったのですが、最近本人確認が厳しいですからね。

その点法人は、登記事項証明書・印鑑・印鑑証明を用意し、代理の人の本人確認ができれば、本人(代表者)以外で対応可能なことが多いです。

契約ごとや口座開設って、そうたびたびあることではないですが、事務所移転や設備投資をした際など、通常業務を抱えつつ事務手続もしなくてはならない時に、ちょっと法人の経営者がうらやましく思えます。

時はカネなり。自分じゃなくてもすむことは、極力自分以外の人にやってもらうことも経営には大切。それがしやすいのも、法人化のメリットの1つだと思います。

つぶやき

きむら

法人化について、「儲かったら考えよう」という方が多いですが、信用・経理の明確化・組織化など、節税以外の観点からも総合的に考えるようにするといいですよ!