こちらは、資格取得に関わらず、目標を達成したいという方向けの記事です。
時間・行動をコントロールする術を、ブログでお伝えしています。税理士で逆算手帳・認定講師のきむら あきらこ(@k_tax)です。
「3ステップでもう挫折しない! 脱・三日坊主の資格勉強法」を読んだところ、あまりにもその内容が良いので、色々な人に勧めまくっています。
きむら
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「資格を目指す人向けの本」と思い込み読まないのはもったいない!
まずは、この本を購入したきっかけから。
私はfacebookで、税理士試験をはじめとした資格取得を目指す人のグループを運営しています。
参考 資格で輝く会facebookというわけで、最初は『このグループの投稿ネタになるかなぁ』という軽い気持ちでこの本を購入しました。
ところが、読んでみてびっくり。全ての「目標を達成したい人」必読の書でした。これは。
特に、資格を取った後、いかに考え・工夫して経営をしていかなくてはならないか、ブランディングやマーケティングに必要なこともしっかり書かれています。
そういった意味では、個人事業主や経営者の方にもおすすめできる、超良書です。「資格を目指す人向けの本」と思い込み、読まないとしたら、それはもったいない!
■ スポンサー広告 ■第3章は、継続することが苦手な人のための章
本書は、3章で構成されています。
第1章「UNFREEZE 目的を定め、やる気を作る」
第2章「CHANGE 計画を定め、行動を変える」
第3章「REFREEZE 行動を定め、持続させる」
きむら
「UNFREEZE(解凍)…凝り固まった現状や意識をときほぐす」
「CHANGE(変化)…方向性を決めて変化を促す」
「REFREEZE(再凍結)…後戻りしないように定着させる」
という意味だそうです。
第3章「REFREEZE 行動を定め、持続させる」は、試験合格のための「習慣化の秘訣」について書かれている章です。
人間は、やる気だけに頼ると、やる気が出なくなった時に、パフォーマンスを発揮できなくなります。そこで何かを継続するためには、「やらざるを得ない仕組み」を作り、継続せざるをえないように仕向けていく「仕組化」が重要。
その仕組化のヒントが書かれている第3章は、ものごとを継続することができないという悩みを抱えている人向けの章といえます。
そして私は、第1章は「これから起業開業しようという人(経営者・フリーランス)向き」、第2章は「目標を達成したい人む向き」のように思えました。
次からは、その理由をお話しします。
第1章は、これから起業開業しようという人に読んでもらいたい
第1章「UNFREEZE 目的を定め、やる気を作る」では「凝り固まった現状や意識をときほぐす」ための心構えが書かれています。
第1章の端々に、今後激動の時代を生き抜くためのヒントが盛り込まれている!
例えばこんな具合に。
このように、自分の意思で自由に選べるようになった時代というのは、同時に、選ばれるための努力が求められる時代ということです。
(P.17 “自由に選べる環境が挫折を生む”より)
自分のキャリアには賞味期限がある。賞味期限が切れることを予測して、自分を磨き続けることを常に考えなければならない。
(P.21“その仕事で食べていくことはできない”より)
自分自身のキャリアをアップデートするためには、今の社会におけるトレンドを押さえることが大切です。(略)皆様がこれまで習得してきたスキルや知識は何なのか、そしてそれに何を掛け合わせていけばさらに選ばれる存在になるのか。
(P.28“足し算ではなく掛け算でアップデートする”より)
まだまだ私たちより上の世代の方の中には、「頑固一徹な職人気質」を尊重する傾向があります。
あなたが起業開業する際に、尊敬する先輩の中には
「1つのことに打ち込むことだよ」
と、親切心からアドバイスする方もいることでしょう。
でも、その先輩の言うことを鵜呑みにした結果、損をするとしたらそれはあなた。
核となるスキルを磨きつつも、変化の激しい時代を自分の足でどう渡り歩くのか。
そのヒントを、本書の第1章は教えてくれます。
■ スポンサー広告 ■第2章は、目標を達成したい全ての人のための章〜目標設定のコツがわかる!
第2章「CHANGE 計画を定め、行動を変える」では、「苦行」とされる資格取得に向かって、どう目標設定をするのが効果的なのか、具体的に書かれています。
きむら
第2章に書かれていることの中から、私の感想も含め、みなさんにシェアしたい目標設定の3つのコツをあげます。
1)目標設定は高く
目標設定は、低めにしたほうがいい?高めにしたほうがいい?
答えは「高い方がいい」です。
私たちはつい、会社の事業計画を作る時などの癖で、コンサバティブに目標設定をしたがる傾向がありますが、プライベートのことなら、あえて困難な目標を設定すべし。
本書の中で簿記試験の例をあげていますが、簿記2級を目標にしたグループと簿記3級を目標にしたグループでは、簿記3級の合格率が17.7パーセントも違うとか(もちろん2級を目標にしたグループのほうが高い)。
これ、最近私も経験済みでして。昨年10月に某ブロググループのメンバーで、1ヶ月に100記事を書くチャレンジをしたのですが、それに参加したところ、41記事書けました。おそらく、1日1記事・月間30記事を目指したら、20記事も書けなかったことでしょう。
高い目標を立てることは、たとえそこまで到達できなかったとしても、確実に自分を成長させてくれる。そう実感した出来事でした。
2)期間は厳しめに設定
目標達成までの期間は、余裕をもったほうがいい?厳しめにしたほうがいい?
答えは「厳しめにしたほうがいい」です。
正直、これには最初、驚きました。なぜなら私は先行逃げ切り型なので、税理士受験の時などは、余裕をもって準備をする派だったからです。
でも、本書をよく読んで納得。「明日やろうはばかやろう」という言葉もありますが、ゆとりのありすぎる準備期間を設けると、「あと◯ヶ月もあるから、やれる時にやろう」と、自分に逃げ道を与えるきっかけになります。これを本書では「遠くのゴールでは油断を生み挫折するリクスを高める」と表現しています。なるほど。
要は、自分の能力や特性を見極めた上で、最短のゴールを目指そうということですね。後回し厳禁。
3)目的を見据える
何かに向かって動き出す時は、目標重視?目的重視?
答えは「目的重視」です。
自分がなりたい究極の理想像を描ける人のほうが、目標を「それを達成する過程の1つの関門に過ぎない」と捉え、目標を達成しようという強い欲求が生まれます。
この部分に関する項(P.61〜)を読んだ時、私が資格試験の勉強をしているころ、受験予備校の先生がしてくれた話を思い出しました。
先生
目標の過程で苦しくなった時に、一歩進むための推進力になるのは、とりも直さず「目的」ということです。
まとめ
きむら
1)目標設定は高く
2)ゴールまでの期間は厳しめに設定
3)目的を見据える
目標に向けて動き出す人は、第2章だけでも読むといいですよ!でも、きっと面白くて、あっという間に他の部分も読んでしまうと思うけど(^^)
ブログに書いたこと以外にも、読みどころ満載です。