こちらは、フリーランスや経営者の方、起業を考えている方向けの記事です。
税理士で逆算手帳・認定講師のきむら あきらこ(@k_tax)です。
経営層を対象とした、理念・ビジョン作りのコンサルタントをされている、大野幸子さんのイベント【理念スナック】に参加しました。
きむら
早速、当日の様子をご紹介しましょう。
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【理念スナック】主催者・大野幸子(おおのゆきこ)さんとココロイキの事業のご紹介
まずは、今回参加した【理念スナック】の主催者である、大野 幸子(おおの ゆきこ)さんと、大野さんが代表を務めるココロイキのご紹介から。
大野さんは、私・きむらが運営している「仕事に活かすブログ教室」のサロンメンバーさんです。
この写真からもわかるとおり、小柄で華奢で可愛らしい方なのですが、とても明るくパワフルな女性です。
大野さんの肩書は「挑戦者の翻訳者 / 言葉コンサルタント」。ざっくり言うと、企業やフリーランスの「理念作り」をサポートされています。
具体的にどのようなお仕事をされているかは、「ココロイキ」のサイトを見ると明らかに。
経営者と1対1で理念をつくるセッションを数多く実施し、会社の軸作りに貢献
大野さんの肩書である「挑戦者の翻訳者」には、経営者それぞれの「社会を変革しよう」という想いを「言葉」に変換するという意味が込められています。
その「翻訳」の結果、生まれたものーー「理念」「社名」「商品名」「タイトル」などが、ココロイキの商品です。
■ スポンサー広告 ■【理念スナック】はココロイキのイベントの一形態
とはいえ、「企業の理念を作ることを、事業にしている」ーーこう聞くと、面食らう方も多いのではないでしょうか。
「理念」は、自分の力で考えるものではないのか?と。
「理念」は、お金を払って作るものなのか?と。
(イベントに出てみると分かるのですが、大野さんが『理念』を作るわけではありません。経営者の想いを言葉にするお手伝いをする役割です。
また、しっくりする『理念』を手に入れることは、経営コンサルティングを受けるのと同様の効果があります。そのあたりは後述します。)
私自身、最初に大野さんのお仕事を知った時に
「すごい!理念作りが商売になるんだ!!」
と、興味を持ったと同時に、実際はどんなものなんだろう?ちゃんとビジネスになるのかな?と、心配にもなりました。大野さんからしてみたら、余計なお世話かもしれませんが(;’∀’)
このように、一般的には「あなたの理念、作ります」ではわかってもらい難い部分もあることでしょう。そこで大野さんは、精力的かつ定期的に、【理念knock】や【 理念 night 】などのリアルなイベントを開催し、「本当に使える」理念の作り方を伝える活動も平行して行っています。
今回の【理念スナック】もその一環で、お酒を片手に、理念作りを大野さんに手伝ってもらった起業家3名のトークが聞けるという内容。
ココロイキの事業に興味があり、お酒が大好きな私は、日時も合ったこともあり、【理念スナック】にいそいそと出かけたのでした。
今回の【理念スナック】の内容とトークをされた方々
その【理念スナック】、予想を何倍も上回る非常に楽しすぎる会でした!
こういうビジネスのイベントで「行って良かった!」と心から楽しめたのは、久しぶりのような気がします。
楽しめただけではなく、学びもとても多かったので今回ブログに書き残しておくことにしました。
【理念スナック】は2部構成。
- 第1部 19:00-20:00 理念トークショー
- 第2部 20:00-22:00 理念スナック

理念作りを手伝ったクライアントとのトーク
とても居心地が良い場で、今回のように映像配信もできるということなので、私もここで何らかのイベントを企画してみたくなりました。
トークを聞いていて感じたのは、クライアントとの間に、心地よい信頼関係が築けているなぁということ。
ある時は姉のように、ある時は巫女のように、理念を作った相手から、話を引き出したり弄ったりする様子も絶妙で、1時間のトークショーがあっという間でした。
相手の懐に飛び込み、相手をノセて、相手の想いを引き出す大野さんの力を感じることも出来ました。
私も顧問先に対して、ここまでの間柄になっているかなぁ…と、大いに刺激を受けました。コンサルタントとクライアントの理想の姿を見た気がします。
改めて、今回対談に登場した3人と、大野さんと一緒に作り上げた「理念」を紹介します。
施術家 田中 健太郎さん
世界の深さにまなざしつ
叡智を生命に還元し
一般社団法人アルムナイ協会 代表理事 笠間啓介さん
「辞める」を生かす経営で
働く未来を越えてゆく
株式会社INSIGHT 代表取締役戸田 雅樹さん
誰よりも組織と一体となり、最高のつながりを勲章とする。
今回のトークショーは、動画でご覧いただくことも可能です。
きむら
場がすっかり温まったトークショー後の第2部では、皆、打ち解けて楽しく歓談をすることができました。
あまりにも雰囲気がアットホームなので、みなさん顔見知りなのかと思いきや、初対面という方も多く、中には飛び込みで参加されたという方も。
それでも和気藹々と語り合うことができたのは、SHIBUYA+BAr(シブヤプラスバー)の空間と、主催者である大野さんの人柄によるところが大きいかと。
こういう会では、得てして主催者が中心となり、他の参加者同士が結びつきにくくなるものですが、まったくそういったことがありませんでした。
実は早速、今回お会いした方と、来月再会することにもなっています。大野さん、素晴らしい出会いの場づくりをありがとうございました。
▼大野幸子さんご自身のレポートはこちら
■ スポンサー広告 ■「理念」 は何のためにある?
今回のトークショーを聞いて、示唆に富んだことが多々あったので、メモをとりまくりました。
最後に、その中から特に心に残った部分と感想を、シェアします。
オーナー会社の理念は「自己理念」
トークされたある起業家の方は、同業者のクライアントファーストな姿勢がどうも相容れなかったそうです。
そこで彼の事業の理念は、自身の人生の興味である「人間の存在意義」や「世界の不思議」といった部分を「つきつめていくぞ」という内容になっています。
理念を明確にした結果、得られたものは
「自分の軸が出来たので、顧客に媚びなくなった」
ということだったとか。
オーナー会社やフリーランスの「理念」は、自己の生き様を表した「自己理念」で良いのです。いかにも顧客受けしそうな言葉や、今どきの言葉で飾る必要はありません。
自分に嘘を付かない、上っ面ではない理念を手に入れることができれば、事業と自分を一致させることで、かえって良いパフォーマンスを発揮することが出来ます。
その結果として、顧客にも良いものが還元できるようになるのだと、感じました。
理念を作っている最中は「原点回帰の時間」
またある方は、大野さんと理念を紡ぎだす過程を、
「自分が何をしたいかを、思い出している時間だった」
と話していました。
原点を思い出し言語化することを、その方は「名前を付けて保存」と仰ってました。すごく上手い比喩で、その瞬間、会場からはおおーっとどよめきが上がりました。
このように「理念」には、起業の原点である自分の志を、言葉にして「見える化」する効果があります。
「名前を付けて保存」すれば、志を忘れかけたとしても、また原点にリーチすることが可能ですからね。
日々に追われると、起業した時の志って、つい忘れてしまうもの。私自身、このブログの理念(あなたの『知らなくて損した』を無くしたい)は作っていましたが、仕事の理念は作っていませんでした。
これを機会に、自分の原点を改めて見つめ直し、仕事の理念も作ってみようと強く思いました。
理念を作って満足するな!
業績が芳しくないところほど、「理念を作れば売上が上がる」と思いがち。そこで、「理念に依存するな、理念を作って満足するな!」なんて厳しい話も出ました。
つまり、理念を作ったら作りっぱなしにせず、その理念に添った行動が要求されるということです。
少し背伸びをした理念を、良い意味でのプレッシャーにして、自分の成長を後押ししてもらうようなイメージでしょうか。
そして成長した結果、その理念が「何か違うかな」と感じるようになれば、また新しい理念を作る。つまり、理念も進化するので、固定する必要は無いということ。
自分の想いと一致した良い理念は、行動を促し、自社(自己)の成長を後押ししてくれるものなのです。
だから、理念が変わっていくことは、一概に「ぶれている」ということではなく、進化の証でもあるのです。
まとめ
自分の事業の理念を考えたいという方は、是非、大野さんのイベントに参加されることをお勧めします。
きむら
いらしている方も感度が高い方ばかりで、そういった方々と話をして刺激を受けるだけでも、参加した意義がありました。