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消費税、軽減税率導入で扱う税率は「3つ」申告書はより複雑に!

「軽減税率制度に対応した申告書の作成手順」等が公表

8月30日、国税庁ホームページにて「軽減税率制度に対応した申告書の作成手順」等が公表されました。

いよいよ来年(2019年)10月に迫った消費税増税と軽減税率の導入に向けて、申告書の作成手順や様式はどのようになっているのでしょうか?

作成手順は3種類

公表された申告書の作成手順は、次の3種類になります。

軽減税率制度に対応した申告書の作成手順1(一般用)[課税売上高が5億円以下、かつ、課税売上割合が95%以上の場合]

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/0018008-056_01.pdf

本則(原則)課税で、課税仕入れに係る消費税額が全額控除になる場合の、その申告書の作成手順です。

軽減税率制度に対応した申告書の作成手順2(簡易課税用)[みなし仕入率の特例を適用する場合]

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/0018008-056_02.pdf

簡易課税で売り上げの事業区分が2つ(第二種と第四種)に分かれる事業者が、みなし仕入れ率の特例を使い納税額が少なくなる計算方法を選択する場合の、その申告書の作成手順です。

軽減税率制度に対応した申告書の作成手順3(一般用)[課税売上割合が95%未満、かつ、特定課税仕入れがある場合]

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/0018008-056_03.pdf

本則(原則)課税で、課税仕入れに係る消費税額を、課税売上割合であん分しなくてはならない上に、かつ、リバースチャージ方式により消費税の申告をする必要がある場合の、その申告書の作成手順です。

きむら

うまい具合に、消費税のありがちな申告パターンを網羅していますね〜。

2019年10月1日にまたがる課税期間は3つの税率で計算することに

そして、来年(2019年)10月1日にまたがる課税期間では、3つの税率で消費税の申告計算をすることになります。

え?なんで?消費税の税率は、8%と10%の2つじゃないの?

きむら

それが、来年の9月30日までの消費税8%と、10月1日以降の消費税8%(軽減税率)とでは、微妙に税率が違うんですよ
2019年9月30日までの
消費税率
2019年10月1日からの消費税率
軽減税率 標準税率
① 消費税率 6.3% 6.24% 7.8%
② 地方消費税率 1.7% 1.76% 2.2%
①+② 合計 8% 8% 10%

そこで、申告書の各付表や様式も、何段にも何列にもなることに…。

まとめ

消費税の申告は、2019年10月1日にまたがる課税期間では、3つの税率(6.3%、6.24%、7.8%)を使って計算することになります。

そして、それ以降の課税期間でも、経過措置の売り上げがある限りは、この状態がしばらく続くことになります。

きむら

軽減税率導入で、消費税の申告書を手計算で作成するのは、かなりしんどい時代になりますね。

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