小さな相続専門税理士のきむら あきらこ(@k_tax)です。
「めぼしい財産は自宅くらい」という方も、相続税が課されるかもしれないという時代です。まずは自宅の土地の路線価を知っておくことが、相続対策の第一歩です。
税理士・きむら
路線価とは
路線価とは、相続税や贈与税の税額計算の元となる土地の価格を出すときに使用するものです。
相続税・贈与税の計算の基礎となる財産の価格は「時価」が原則。ところが、土地の時価を厳密に算定するのは、専門家でなければとても難しいことです。
そこで税務署は、「これで土地の価格を計算をするように」と、道路(路線)に値段(価)をつけて毎年公表しています。これを路線価といいます。
この路線価は毎年、7月1日にその年度のものが国税庁HPで公表されます。
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路線価で自分の土地の価格を計算してみよう!
まず、路線価をもとに、土地の価格を計算する方法について。
ざっくり言うと、土地が接している道路の路線価に土地の面積を掛け、評価額とします。
路線価図には1平米あたりの価格が千円単位で表示されています。もしもあなたの自宅の土地が、この路線価図の⑱の前の太い道路に接していて、面積が100㎡だとしたら、相続税・贈与税の計算をする際の土地の評価額は
500千円 × 100㎡ = 5千万円
ということになります。
土地の評価額は、角地であれば評価増しされたり、逆にプロポーションが悪ければ補正により評価が下がったりしますが、「ざっくりと自分の土地の評価額を知りたい」という場合には、とりあえず路線価×平米数でだいたいの価格を把握することをおすすめします。
■ スポンサー広告 ■自分の土地の路線価の探し方
次に、評価のもととなる路線価の探し方です。
▼まず国税庁ホームページにアクセスし、「路線価図」のところをクリック。
▼土地が所在する都道府県名か、地図をクリック。
▼一番上の「路線価図」というところをクリックすると…
▼市町村名が出てきますので、該当の市区町村をクリック。
▼町名が五十音順でずらずらと出ていますので、該当するところをクリック。最初は自分の土地がどこかわからないと思いますので、適当にあたりをつけてクリックしてみてください。
▼路線価図が現れます。
▼『あれ?このへんより、もっと東のほうだよな…』などという場合は、左側にナビゲーションがありますので、別の路線価図のページに移動してみましょう。
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▼こうやって自分の土地の路線価図を探し当てたら、路線価図の右上に書いてあるこの番号はしっかり覚えておきましょう。これは来年以降も共通だからです。
過去の路線価をカンタンに確認する方法
平成30年の路線価が出るのは7月ですが、その前におおよその路線価を知りたいという場合には、過去の路線価の動きから、今年の路線価をある程度推定することもできます。
過去の路線価の推移を知りたいという場合は、路線価図のトップページに戻り、同じ操作を繰り返します。
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▼路線価図が表示されているブラウザのアドレスバーを見て下さい。
ここは「年」を表しているんです!
アドレスのこの部分をh28、h27、h26、、、というふうに書き換え「Enter」すれば、カンタンに過去の路線価図にアクセスすることができます。
【平成29年】
【平成28年】
【平成27年】
【平成26年】
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