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「ついたちまいり(朔日参り、一日参り)」のすすめ

小さな相続専門税理士のきむら あきらこ(@k_tax)です。

私が毎月1日に行なっている「ついたちまいり」(朔日参り、一日参り)についてお話しします。

税理士きむら

「ついたちまいり」をすると、意外な効果があることに気づきました!
この他に、一般的な「ついたちまいり」のお作法についてもお話しします。

よろしければ、最後までお付き合いください。

「ついたちまいり(朔日参り、一日参り)」とは

「ついたちまいり(朔日参り、一日参り)」とは、毎月1日(朔日)に神社に参拝する習慣のこと。

お正月の「初詣」も1月に行う「ついたちまいり」です。

古くから伝わる風習で、昔は太陰暦の1日(新月の日)にお参りしていたようですが、今は、太陽暦のカレンダーに合わせて、毎月1日に参拝される方が多いようです。私もそうしています。

「ついたちまいりを毎月している」と言うと、
「意外に信心深いんですね」
などと言われますが、私の家はバリバリの神道というわけではありません。

きっかけは、2011年、自宅近くに事務所を移転したことでした。

母が毎月1日の朝、近所の氏神様に「ついたちまいり」に行っていることに気づき
『ここで仕事をするなら、毎月1日に氏神様にご挨拶に行くのも、いいことかもね』
と、軽い気持ちで始めました。

何だかんだで8年続いています。

「ついたちまいり」で気をつけていること

こんなライトな感覚で「ついたちまいり」を始めたので、正式なお作法を知っているわけではありませんが、私は次のようなことを心がけています。

  1. 近所の氏神様に行っているくらいなので、神社の格式にはこだわりません
  2. 月初に旅をしている時は、氏神様にこだわらず、旅先でお参りをすることもあります。
  3. 午前中に行くようにしていますが、どうしても行けない時は、その日の午後にお参りするようにしています。
  4. お願いごとをせず、「先月の感謝」をするようにしています。そして「今月も頑張りますので、力をください」と、誓うようにしています。
  5. 「5円(ご縁)」とか「15円(充分ご縁)」などのお賽銭のゲン担ぎはしていません

つまりは、毎月1日に行くことと継続に重きを置いているので、あまり細かい決めごとをしないようにしています。

念のため「ついたちまいり」の正しいお作法は?

とはいえ、みなさん「ついたちまいり」の正しいお作法、気になりますよね!

そこで、神社の神職さんに聞いてみました。

まず、ついたちまいりと言うと「伊勢神宮」などが有名ですが、特に有名な神社に行かねばならないというわけではないそうですよ。

自分の住んでいる土地の氏神様でもより、産土神様(生まれた土地の守護神)でもよし。

1日にたまたま旅行や出張中であれば、出先の地の神様にお参りにいくのでも良いとのこと。

また、お作法は、普段の参拝の作法と変わらないそうです。

参考 参拝の作法東京都神社庁

以下、東京都神社庁のページからの抜粋です。ご参考になれば幸いです。


STEP.1
身だしなみ
服装は正装、もしくは相応の服装で。

STEP.2
神社へ入る
鳥居は一礼してからくぐる。参拝を終え、境内を出る際も社殿の方に向き直って一礼する。

STEP.3
参道を進む
参道は中央を避けて進む(中央は神さまが通る道なので)。

STEP.4
手水を使う
① 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清める。
② 次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清める。
③ 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぐ。
④ 口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手に流す。
⑤ 最後に水の入った柄杓を立て、柄に水を流してから伏せて置く。

STEP.5
お賽銭をする
神さまに捧げる真心のしるしとして、賽銭箱にお賽銭を入れる。
(お賽銭はいくらでもよく、5円でご縁などという験担ぎは不要)

STEP.6
拝礼をする
二礼二拍手一礼の作法で拝礼し、会釈をしてから退く。
① 深いお辞儀(礼)を二回繰り返す。(二礼)
② 次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打つ。(二拍手)
③ そのあとに両手をきちんと合わせながら心を込めて祈る。
④ 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(礼)をする。(一礼)

そうそう。お祈りの前には、自分の住所と氏名を名乗ることもお忘れなく!

理由は、人と人との関係と同じで、「礼儀」が必要だからだそうです。

『名乗らなきゃダメなんて、神様も心が小さいな』などと思わず、ここは『神様に覚えてもらうんだ!』くらいのつもりで、きちんと名乗りましょう!(笑)

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「ついたちまいり」には軽い月次レビュー効果がある!

ところで、この「ついたちまいり」を7年続けていて、意外な効果があることに気づきました。

それは、上の「気をつけていること」で書いた、「お願いごとをするというよりは、「先月の感謝」をするようにしている」に関係しています。

毎月、ついたちまいりに行く前に
『先月はどんな月だったかなぁ。どんなことに感謝しようかなぁ』
と、前の月の良かったこと・成果・反省点に、思いを馳せるようになりました。

つまり、「ついたちまいり」をする前に、軽い「月次レビュー(先月の振り返り)」をするようになったんですね。

よく、「プラン」「アクション」のあとは「振り返り」が重要と言われますが、日常に追われてしまうと、「振り返り」を怠ってしまいがちです。

もちろん、「ついたちまいり」だけで日々の行動を緻密に振り返るようになれるわけではありません。

でも、「ついたちまいり」で先月の自分を静かに見つめ直すことが、定期的に振り返ることの大切さを知る良いきっかけになりました。

そして自然と、日次・週次・月次・年次での振り返りを重要視するようになりました。

これが「ついたちまいり」の意外な効果です。

まとめ

税理士きむら

このように「ついたちまいり」は先月のレビューをする節目の行事として、かかせないものになりましたが、神社という清々しい場所で毎月のスタートを切るというだけで、なかなか気持ちがいいものです。

みなさんも、ぜひ、月々の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか!

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