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「トコノクボ」から学ぶフリーランス・経営者が成果を出すための9つの心得

こちらの記事は、フリーランスや経営者の方向けです。

小さな相続専門税理士のきむら あきらこ(@k_tax)です。

今日は私が大好きなコミックエッセイ・トコノクボ本編をご紹介します。


税理士きむら

このコミックエッセイの存在を知って5年ですが、気持ちが折れそうになった時や自暴自棄になりそうな時には、折に触れ読み返している、大好きなウェブ漫画です。

トコノクボは、書籍化もされましたし、ネットでも話題になったので、「読んだことがある」という方もいらっしゃるでしょう。

もし、まだ読んでいないという方は、是非ご一読ください。というか、これは読まないと人生損しますよ!!

「トコノクボ」は単なる感動ストーリーではない

トコノクボ」は、イラストレーターの榎本よしたかさんが描かれた、ウェブで読むことができる自伝的コミックエッセイです。

このコミックが多くの人の共感を得た最大の理由は、榎本よしたかさんの意志の強さとか、不屈の精神といった部分だと思います。

友人である税理士・山本憲明さんも、ご自身のブログで簡潔にわかりやすく「トコノクボ」の感想をまとめています。


山本憲明さんの「トコノクボ」からの学びは

・人生は、偶然の重なりでどう転ぶかわからないこと
・得意な、一つのことを続けていくことがやっぱりいいということ
・人のせいにしない、人を責めないこと
・自分の人生を本気で振り返り、さらけ出せば物語になるということ

とのこと。私もまったく同感です。

ところで、このコミックエッセイ、単なる感動ストーリーで終わっていないところが、またすごいんです。

フリーランスや中小企業経営者にとって、非常に示唆にとんだ内容になっています。

そのことを知らずに、「マンガだから」という理由で素通りしている人がいたとしたら、もったいない!

そこで、「トコノクボ」の良さを1人でも多くの人に伝えたいので、トコノクボから私が学んだことをブログ記事にしてみました。

以下、ネタバレ的要素を多々含んでおります。ここから先は、トコノクボ本編を楽しまれた後に読むことをお勧めします。

その1:熱いハートとシビアな戦略という相反する2面を持つ

榎本さんは戦略家です。しかもブレてません。

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▲中学生でこう考えているところが、冷静というか、たいへんシビアです。

しかし、まずは「一般常識を身に着けて」というのは、本編を読むとわかるのですが、大正解でした。

私も自分自身の税理士受験等の経験から、何かを成し遂げるには、熱いハートとシビアな戦略という、相反する2面を持つことが大切、と考えています。 

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その2:流されない

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インテリアが好きで入った工業高校でしたが、将来のことについて話し合えるような同級生はそこには存在せず、漫画家を目指していたただ1人の友人も、卒業までにはその青雲の志は潰え…。

そのような中でも榎本さんは決して流されません。

これは山本憲明さんも仰っている「人のせいにしない」と、繋がってますね。

多くの人は、夢や目標を達成できない理由を、環境のせいにしてしまいますから。それは単に、自分が流されただけなのにもかかわらず。

その3:少しずつやる

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榎本さんは、ハードな会社員時代も、少しずつ絵を描く時間を設けていました。

「忙しいから…」
「そのうち時間ができたら…」

と、先送りしていては、一生、機は熟しません。

新製品や新サービスの開発・勉強・夢への努力は、多忙を言い訳にせず、一日数分ずつでも毎日積み上げていくべきです。 

その4:すぐ行動

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榎本さんの行動の速さには、目をみはるものがあります。

会社を退職してすぐさま売り込み用のファイルを作成するなど、「良い」と思ったことを手当たり次第にやってみる様子が、とても印象的です。

名著「仕事は楽しいかね?」のテーマである「ありとあらゆることをやってみる」に通じるものがあると感じました。 

その5:「仕事とは自分を役立てること」と心得る

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榎本さんは、まず法廷画家としてチャンスをつかみます。

これは決して「法廷画家になりたい」と思ってそうなったわけではありませんでした。

でも、その法廷画家という仕事との出会いをおもしろがり、懸命にこなします。

そのくだりを読んで気づいたのですが、私が大好きな松浦弥太郎さんと共通するところが多々あります。

松浦弥太郎さんは、古書店の経営を始めたのも暮しの手帖の編集長を始めたのも、すべては「仕事とは自分を役立てること」の精神で、人から必要とされたこと・請われたことに対し、期待に応えよう・相手に喜んでもらおうと全力でぶつかっていくうちに、そのポジションを築いていったのでした。 

その6:素直であれ

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榎本さんは悪い影響には流されないけれど、良い影響については素直に受け入れます。斜に構えたところがありません。

榎本さんのような方は、情報を得る上でもかなりトクをされていると思います。というのも、こういった素直な人は、教えるほうも、教えがいがあるからです。

何かを教えても、手ごたえがなかったり、一向に取り入れない人に対しては、そのうち相手も「この人に教えてもなぁ…」と、次第に遠ざかっていくものです。

その7:根性に頼らない

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榎本さんは、最大の窮地に陥り「大量に受注して大量に制作すること」を決意しながらも、がむしゃらにこなすだけでなく、効率のための工夫をしています。

これは会社員時代の経験で身につけた製造管理の影響が大きいようです。

そして、榎本さんは努力家ですが、気分転換をするのも上手

気分転換の方法も、ささやかなことに喜びを見いだすかと思えば、今までも一度も行ったことの無かった海外旅行にいきなり出かけたり、時には大胆です。

気分転換のうまさも、フリーランスや経営者には、とても大切なことです。 

その8:貧しき時も自己投資は惜しまず

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榎本さんは、生活費を切り詰めても、勉強や東京進出のための投資には、お金を惜しみませんでした。

私は常々

「お金のない時にお金があるように振る舞い、お金がある時にお金がないように振る舞える人こそが、お金遣いの達人だ」

と思っています。

この中で、「お金のない時にお金があるように振る舞う」というのは、自由に使えるお金がわずかであっても、その中から、少しでも自己投資にお金を捻出するということです。

もちろん、そのために「いくらまでお金をかけられるのか」ということは、しっかり考えなくてはなりません。

トコノクボを読むとわかりますが、榎本さんは、その辺もしっかり計算されています。どんぶり勘定ではありません。 

その9:ウェブメディアを活用

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榎本さんは、会社員時代にいち早くホームページを作ります。

「未来のイラストレーター」として外部との接点を持ち、会社員時代の閉塞感を克服されたようです。

またチャンスをつかんだのは、ホームページにアップしていた法廷画が、大手テレビ局の目に留まったからでした。

そして、コミックエッセイ「トコノクボ」も、ブログにアップしたことでSNSで話題となり、出版に至りました。

体裁にこだわらず、自分なんてまだまだ…と思わず、まずは世に出してみることの大切さを、強く感じます。 

まとめ

以上が私が「トコノクボ」で改めて学んだ、フリーランスや経営者が成果を出すための9つの秘訣です。 

税理士きむら

1:熱いハートとシビアな戦略という相反する2面を持つ
2:流されない
3:少しずつやる
4:すぐ行動
5:「仕事とは自分を役立てること」と心得る
6:素直であれ
7:根性に頼らない
8:貧しき時も自己投資は惜しまず
9:ウェブメディアを活用

あなたは、どれが出来ていますか?どれが出来ていませんか? 

私自身、できていないことがチラホラあります。これからも折にふれ「トコノクボ」を読み返し、わが身を振りかえるようにしたいですね。