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ネット銀行が還付金受け取りと振替納税に使えるかどうかのまとめ【確定申告】

確定申告で還付申告となった人、振替納税をしようとしている人向けの記事です。

何かと敬遠されがちな「税」について、親しみやすく分かりやすくお届けします。

小さな相続専門税理士のきむら あきらこ(@k_tax)です。

最近、ネット銀行を使う人も増えてきました。利便性に加え、預金金利は高く手数料が安いのも魅力です。

税理士きむら

ところが、一部のネット銀行は確定申告の還付金の受け取り先に指定できません。また、振替納税には使えません。注意しましょう!

国税庁ホームページによると…

まず、大本営の国税庁ホームページで、調べてみました。

還付金の受け取りについて

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/qa/11.htm#q43

預貯金口座への振込みを希望する場合は、原則として、銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、漁業協同組合及びゆうちょ銀行の預貯金口座に振込みが可能です。 ただし、一部のインターネット専用銀行については、還付金の振込みができませんので、振込みの可否について、あらかじめご利用のインターネット専用銀行にご確認ください。

振替納税について

https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/24100020.htm

利用可能な金融機関
インターネット専用銀行等の一部の金融機関や、インターネット支店等の一部の店舗ではご利用ができない場合がありますので、利用の可否については、あらかじめ取引先の金融機関へお問い合わせください。

国税庁のホームページを見る限り、

・還付金の受け取りは、一部のネット銀行であれば対応している
・振替納税は、ネット銀行は対応不可

のように読み取れます。

税理士きむら

それにしても、対応可能な銀行名を出してくれてもいいのになー。ちょっと不親切!
そこで、ネット銀行のウェブサイトにアクセスして、個別に調べてみました!

還付金受け取り口座として使える・使えないネット銀行まとめ

まずは、還付金受け取り口座として使えるかどうかの調査結果です。代表的なネット銀行のサイト内検索を使い、「還付金」「税金 還付」等のキーワードで調べてみた結果です。

ソニー銀行

還付金受け取り口座として使えます。

https://faq.moneykit.net/faq_detail.html?id=710105&page=400

住信SBIネット銀行

還付金受け取り口座として使えます。

https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i900500CT/PD/nyushukkin

ジャパンネット銀行

使えません。

https://faq.japannetbank.co.jp/faq_detail.html?id=12785&page=1

じぶん銀行

使えません。

https://help.jibunbank.co.jp/faq_detail.html?id=397&page=1

楽天銀行

還付金受け取り口座として使えます。

https://help.rakuten-bank.co.jp/app/answers/detail/a_id/5238/

セブン銀行

使えません。

http://faqsearch.sevenbank.co.jp/faq_detail.html?id=17906

大和ネクスト銀行

使えません。

http://www.bank-daiwa.co.jp/faq/detail/4054.html

イオン銀行

還付金受け取り口座として使えます。

楽天銀行のページに

(国庫金とは)政府預金として、日本銀行が国(中央政府)から受け入れている資金のことです。国庫金には、国が受け入れる歳入金と、国から支払われる歳出金があり、楽天銀行は歳出金の取り扱いを開始しました。

とあります。

つまり、歳出金の取扱銀行(国庫金の振込取扱銀行)であれば還付金の受け取り口座にできるということ。

イオン銀行は国庫金の振込取扱銀行なので、還付金の受け取り口座にできるようです。こちらのページの「国庫金の振込先金融機関・送金先金融機関」で確認しました。

https://www.boj.or.jp/about/services/kokko/index.htm/

税理士きむら

使えないネット銀行をうっかり還付口座として申告した場合にどんなデメリットがあるかというと、後日税務署から連絡が来ます。その際に他の口座を知らせるか、「国庫金送金通知書」を送ってもらい、郵便局へ持参し還付金を受取ることになります。
つまり、還付を受け取るのが遅くなってしまいます!
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ネット銀行は振替納税口座にはできない

次に、ネット銀行が振替納税口座として使えるかどうかの調査結果です。

結論から言うと、ネット銀行は振替納税には使えません。

これは、ネット銀行が国庫金の一般代理店や歳入代理店になっていないから。

税理士きむら

振替納税の手続きには銀行印が必須なのですが、そもそもネット銀行は、個人口座開設に銀行印不要なところばかりですものね。

ちなみに、振替納税に対応していないことについて、ウェブサイト内で言及しているネット銀行は、この3行だけでした。わたしが調べた範囲内ですが。

住信SBI
https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i900500CT/PD/s_koufuri

ジャパンネット銀行
https://faq.japannetbank.co.jp/faq_detail.html?id=20694

楽天銀行
https://help.rakuten-bank.co.jp/app/answers/detail/a_id/5238/

銀行にとっては「当然」ということでも、利用者のためにもきちんと明記してほしいところですね。

まとめ

この調査結果は2019年1月30日現在のものです。また、実際に還付や振替納税の手続きをする場合は、各銀行に問い合わせをすることをおすすめします。

税理士きむら

特に振替納税の場合は、うっかりネット銀行で申請してしまうと、振替できず延滞扱いになってしまいます。注意しましょう!